世界切手展Thailnad2023 審査結果 | 郵便・切手から 時代を読み解く

郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

11月30日午後に授賞結果が公表され、わたくしの作品は93点ゴールドでした。

これまでのスコアは90‐92点の間をうろうろしていましたので、初めて93点を得ることができ、95点大金賞にまた一歩近づいたと安堵しています。

 

【全体の審査結果(日本からの出品分)】※速報ベース
出品者、題名、メダル(スコア)の順

 ・岩崎善太 Siam 1883-1899 LV(87)
 ・稲葉良一 Japan the Old Koban Issue 1876-1879 LG(95)
 ・菊地恵美 Japan Definitives 1937-1940 LG(95)
 ・吉田敬 Kingdom of Prussia LG(96)+SP
 ・山崎文雄 HAWAII LG(97)+GPIC
 ・池田健三郎 The Development of Japanese EXPRESS DELIVERY Service in Early Period G(93)
 ・大場光博 Early Maritime Mail and The Foreign Post Offices in China, 1757-1899 G(90)
 ・伊藤文久 Poland Inflation 1922-1924 LV(85)
 ・川辺勝 The Art and Life of Delacroix V(80)
 ・岩崎朋之 Advertised Postmarks In Japan LV(86)
 ・杉原正樹 British Military Air Mail Stationeries WW II 1941-1945 LV(85)
 

以下3件は、文献出品です
 ・正田幸弘 『ブラジル:切手と郵便史』 LS(78)
 ・吉田敬 『The Philatelist Magazine』 LS(78)
 ・(公財)日本郵趣協会 『日本切手専門カタログ』vol.1~3 G(92)

 

上記をみてお気づきの通り、菊地さんの「第1次昭和」はついに大金賞に到達しました。競争展初出品から8年目という短期間での快挙はお見事というほかなく、FIP展でLGはもちろんわが国初という慶事ゆえ、これで名実ともに昭和切手のナンバーワンコレクターとなられました。日本郵趣界も本格的な女性活躍の時代になるとよいですね。

 

夜は来年12月に上海で開催される予定のアジア国際展のレセプションに出席しました。